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忍者 16話

第十六話 〔弟者の修行〕



ドクオと内藤が想像体になった頃。
長岡の部屋でも、弟者に対する修行が始められていた。
手に銀色のスプレー缶を持った弟者と、長岡が向き合っている。

(´<_` )「ふぅー」
  _
( ゚∀゚)「そう! そのまま一気に息を吐け!」

(´<_`;)「ふぅー」
  _
( ゚∀゚)「まだいける! もっとだ!」

:(´<_`;):「ふぅー…」
  _
( ゚∀゚)「よし、ラストスパートだ!」

:(゚<_゚;):「ふぅー……」



長岡の発破を受け、弟者がひたすら息を吐く。
塵芥が多量に浮く長岡の部屋で、弟者の吐息の軌道に乗った埃が回り始めていた。
  _
( ゚∀゚)「今だ! 吸え!」

長岡の言葉を合図に、弟者が手に持っていたスプレー缶を一気に口元に持っていく。
そして、中の気体を一気に噴出させた。

(´<_`;)「すぅー」
  _
( ゚∀゚)「次は逆に限界まで吸うんだぞ。良いな?」

(´<_`;)「すぅー」

気体を吸い込みながら、長岡の言葉に弟者は小さく頷く。
どうやら、長岡の叱咤を受けて弟者の確執はなくなったようだ。
長岡の言葉に素直に従っている。






(´<_`(;)「すぅー……」
  _
( ゚∀゚)「苦しいか? 苦しいよな? でももっと吸え!」

(゚<_゚(;;;)「すぅー……」

弟者の顔が、赤く膨れ上がる。
表情も見るからに苦しげな色に染まっていく。
それでも、長岡は弟者の行動を続けさせていた。

そして、弟者の目がうっすらと涙で覆われた頃。
  _
( ゚∀゚)「もうそろそろおk」

遂に長岡からの許しが出る。
その言葉が耳に届くと同時に、弟者は即座にスプレー缶を口元から離した。
  _
( ゚∀゚)「で、どうだ?」

長岡が弟者に尋ねる。
一瞬の間。

(´<_`;)「……」




そして、弟者が声を発した。

(´<_` )『どうしたもこうしたも、もう死ぬかと』
  _
( ゚∀゚)「きめぇwwwwwwwww」

その声は、あまりに異様な声であった。
常識を超えた甲高さ。

(´<_`;)『あんたがこの修行をさせてるんじゃないすか』
  _
( ゚∀゚)「その声やめwwwwきめぇwwwwww」

長岡の反応に対する弟者の抗議も、笑い声にかき消される。
あまりの理不尽さを、弟者はひしひしと感じていた。

(´<_`;)『あぁ、なんで俺の忍具がこれなんだよ……」
  _
( ゚∀゚)「お、声戻ったな」





弟者が、自身の手に握られていたスプレー缶を見、トーンを落として呟く。
その愚痴の最中に、異様に高かった声は元の地声へと戻っていった。

(´<_` )「まぁ、体内に取り込んだ分を全部出しちゃったんでしょ。てか、なんで忍具……」
  _
( ゚∀゚)「小さいことにこだわりすぎるから、お前のチンコも小さいんだよ」

(´<_`;)「な……!」

弟者の手から忍具が零れ落ちる。
額にはうっすらと浮かんだ汗。

(´<_`;)「俺のチンコは小さくなんか……!」
  _
( ゚∀゚)「粗チン乙。その粗チンが原因でお前は選ばれたことをちゃんと最初に説明しただろうが」

弟者の抗議は聞き入られることもなく。
長岡は弟者の意見を潰したその口で、言葉を続けた。
  _
( ゚∀゚)「それに忍具に文句を言う暇があるなら、さっさと使いこなしてみろ」




(´<_`;)「……」

長岡の言葉に、弟者は意見を返すことが出来なかった。
先程から、弟者の思いは尽く潰されている。

更に、自分は修行を見てもらっている側の人間。
その引け目からか、大人しく落としたスプレー缶を拾い上げた。

(´<_`;)「でもなんで俺の忍具がヘリウムガスなんすか……?」

そう言って、弟者は自分の持つ忍具に視線を落とした。
次いで、小さくため息。
宙に舞う多量の埃が、しっかり弟者の吐息の軌道を作った。
  _
( ゚∀゚)「そんなもん俺に聞くな。種がお前の情報を読み取った結果がヘリウムガスだっただけなんだから」

(´<_`;)「なんで俺の情報でヘリウム……」

そこで弟者は思い出す。
以前、暴走がちな自分の兄に対し、制止の手段としてヘリウムガスを使っていたことを。

(´<_`;)「あぁ、そういう繋がりなわけね」





  _
( ゚∀゚)「やっぱり思い当たる節はあったんだな」

弟者の呟きを拾い、長岡が小さく笑う。
たくましい眉毛が、ピクリと上がっていた。

(´<_`;)「まぁ、アホな思い出があったんで」

今現在、ここにはいない兄者のことを思い出す。
それが、あまりにも滑稽な思い出だったため、感傷に浸る気も弟者には起きなかった。

(´<_` )「……」

だがしかし、自分の目標を再確認した弟者は、自分の中のやる気を燃焼させることとなる。
  _
( ゚∀゚)「うし、じゃあ修行再開な」

(´<_` )「あい」

長岡の合図を受け、弟者は手に握られたスプレー缶を再度口元に持っていった。




(´<_` )「ふぅー」
  _
( ゚∀゚)「行けるよ! まだまだ吐けるよ!」

(´<_`;)「ふぅー」
  _
( ゚∀゚)「もっと吐けよぉぉぉぉおおおおお!!」

:(´<_`;):「ふぅー…」
  _
( ゚∀゚)「はい死んだ! 今お前の兄を救いたいって気持ちは死んだよ! そんなんじゃ死んでるよ!」

:(゚<_゚;):「ふぅー……」
  _
( ゚∀゚)「まだまだ! まだまだだよ! まだ空気の量少ないよ!」

:(゚<_゚;):(なにこいつ。暑苦しい)
  _
( ゚∀゚)「よし吸え! 今すぐ吸え!」





(´<_`;)「すぅー」

(´<_` ;)「すぅー」

(´<_` ; )「すぅー……」

(´<_`(;)「すぅー……」

(´<_` ( ; )「すぅー……」

(゚<_゚ (; ; ;)「すぅー……」

( ゚ < _ ゚ (; ; ;)「すぅー……」
  _
( ゚∀゚)(こいつ面白い顔するな)




結果。

(´<_` )『また声が高くなりました』
  _
( ゚∀゚)「なんど聞いてもきめぇwwwww」

(´<_` )『もうやだこの修行』

弟者の声を聞き、またも笑い転げる長岡の姿。
この侮辱的な修行内容に、弟者の心は軽く折れかけた。
  _
( ゚∀゚)「まぁ、そういうな」

転げたときに服についた埃を軽く手で払いながら、長岡は立ち上がる。
そして、弟者を直視し、口を開いた。
  _
( ゚∀゚)「俺が楽しいからこれでおk」

満面の笑みから出てきた言葉。
その笑顔に弟者の張り手が炸裂する。

(´<_` )『そろそろ自重なさい』
  _
( ゚∀゚)「サーセンwwwww」




  _
( ゚∀゚)「でもな、これはちゃんと意味のある行為なんだから辞めるのはいけないんだぜ?」

笑顔は変わらぬものの、長岡の目から真面目な空気が生み出された。
その空気を読み取り、弟者もしっかりと耳を傾ける。
  _
( ゚∀゚)「第一、お前は自分の兄を助けたいんだろ?」

(´<_` )「それはまぁ……あ、声戻った」
  _
( ゚∀゚)「何らかの目的を達成するためには、それなりの力が必要だ。
     それも、今のままでは全く届かない目標が相手ならば尚の事な」

一レス前とは打って変わって、まともな言葉を紡ぎ続ける長岡。
部屋の時の流れが、弟者には先程と比べて微かに遅く感じられた。
  _
( ゚∀゚)「まぁ、その目標を達成するためだ。多少理不尽なことがあったとしても、努力する価値はあるだろ?」

(´<_` )「……そうっすね」
  _
( ゚∀゚)「兄を救う、素敵な目標じゃねぇか。とにかく頑張ろうぜ」





長岡の笑顔が映える。
目尻を下げ、白い歯を見せ。
そして彼の忍具がまかれた右腕を、親指を立てた状態でグッと突き出した。
  _
( ゚∀゚)b

(´<_` )(これって俺も突き出さなきゃいけない空気なのか……?)

何も言わず、長岡はひたすら見つめている。
どうやら弟者の読みはあたっていたようだ。

d(´<_` )(これで良いのか)
 _
(*゚∀゚)b

長岡は少しだけ、喜んでいた。
  _
( ゚∀゚)(兄弟愛、か……。つー、お前はどこに……)

笑顔の裏では、微かな苦悩も姿を見せてはいたのだが。






\(^o^)/「長老、なんでまたここに……?」

/ ,' 3「気にするんでない。彼らにちょっとしたサプライズを用意しといてやりたいんじゃ」

一方、こちらは荒巻とオワタ。
二人が一軒の民家の前で、忍者から降りて話していた。

/ ,' 3「とりあえずお前らはもういいぞい」

|/゚U゚| + 激しく退出 +

|/゚U゚| + 激しく退出 +

荒巻が忍者に声をかける。
その声が届くと、忍者は一瞬にして姿を消した。

\(^o^)/「全く状況がつかめない俺ワロス」

/ ,' 3「すぐわかるようになるわい」

そう言って、荒巻は民家のチャイムのボタンに指を伸ばす。




\(^o^)/「いくら長老でも俺の嫁を口説こうとしたら許さないですYO」

/ ,' 3「ワシには貞子がおる。安心するんじゃ」

そんなやり取りを交わしている間にも、民家の中にはチャイムが鳴り響く。
しばらくすると、インターフォンから女性特有の高い声が聞こえてきた。

『は~い、どちら様ですか~?』

/ ,' 3「あぁ、ワシじゃ」

\(^o^)/「俺もいるZE!」

間延びした声に、二人が返す。
少しの沈黙の後。

『……あぁ! 了解です~』

家の中からトタトタとした足音が聞こえてきた。
小さく扉が開かれる。
その隙間から、ピンク色の忍び装束が見られた。





从'ー'从「例のものですよね~。ありますよ~」

渡辺が扉から上半身だけを出す。
姿を見せると同時に、軽く微笑みながら言葉を投げかけてきた。

/ ,' 3「おぅ、ご苦労様」

\(^o^)/「例のもの……?」

荒巻は微笑みと労いの言葉を返し。
オワタは一人、戸惑いの思いを脳内で巡らせた。

从'ー'从「それじゃあ中へどうぞ~。オワタ君もねぇ」

そんな二人を、渡辺は家へと招く。
扉を大きく開いて、荒巻とオワタは中へと入っていった。

\(*^o^)/「オニャノコの家ktkr!」

/*,' 3「オワタ、これくらいではしゃいでいるようじゃまだ修行が足りないwktk!」

从^ー^从「その頬の赤らめ方は無理があると思うよ~」






\(^o^)/「これは……」

渡辺の家は、まさにごく普通の一軒家であった。

从'ー'从「ここだよ~」

唯一つ、巨大な倉庫があることだけを除いて。
そしてそこには、倉庫の大きさに見合う物が存在していた。

/ ,' 3「おぉ、こいつは凄いわい」

それを見て、荒巻は思わず声が漏れた。

从'ー'从「種の情報量が多すぎて忍具の材料大量に消費させられちゃいました~」

家に入って突き当たり。
いくつかの部屋を越えたところにその倉庫はあった。
その中で今、三人は話し合っている。

/ ,' 3「そうじゃろうなぁ、なんたって『異質』の忍具なんじゃから」

从^ー^从「ちゃんと領収書は長老できってあるんで、後で多額の材料費を請求するよ~」

/ ,' 3「……」





\(^o^)/「長老、渡辺ちゃん。これはいったいなんなんだぜ?」

二人のやり取りに、オワタが加わる。
先程からずっと感じていた疑問が、口から飛び出したのである。
目は倉庫内の、巨大なある物に釘付けになっていた。

/ ,' 3「ここに入る前に言ったじゃろ? 彼らにとあるサプライズを用意しとる、との」

\(^o^)/「……?」

荒巻の言葉を受けても、未だオワタの疑問は解けない。
ただ、荒巻の次の言葉を待つのみであった。

/ ,' 3「これは、兄者君の忍具じゃ」

\(^o^)/「兄者君の!?」

从'ー'从「ドクオ君と弟者君の忍具を作るのより、物凄く大変だったんだよぉ」

そして、答えが聞かされる。
目の前にある巨大な物体は、兄者の忍具。
その真実に、オワタはただただ呆然とするだけであった。





/ ,' 3b「渡辺ちゃん、GJじゃ。見に来た甲斐があったわい」

从^ー^从b「えへへ~」

二人が笑いあう。
一人取り残されたオワタ。

\(;^o^)/「……」

だが、そんなことなど気にする余裕はなかった。
純粋に、兄者の忍具に圧倒されているオワタなのであった。

从'ー'从「で、これをどうやって持ち帰るんですか~?」

/ ,' 3「そこでこのオワタじゃ」

\(;^o^)/「……え?」

唐突に自分の名前が呼ばれ、驚くオワタ。
声の元へ目を向ける。
ピンクの忍び装束二人が、自分を見ていた。

/ ,' 3「ここに来たのは元々、この忍具を引き取りにくるためでのう。ほら、女の子一人じゃ運べないじゃろ?
    そこでお前の能力が役に立つのじゃ。どうか頑張ってこの忍具を運んでくれ」





\(^o^)/「……」

オワタは冷静に今、自分が置かれている状況を解析した。
まず、目の前には人間が何人入るのかわからないほど巨大な物体。
もちろん質量も半端ないであろう。

そして自分を見るピンク二人。
老人のほうは自分に、これを運べと申した。

\(^q^)/「オワタ」

両手を万歳して、人生が終了するほどの重い仕事を押し付けられたことを把握した。
が、

从'ー'从「オワタ君、頑張ってねぇ。これ、一応バラバラになるからなんとか運べるよ~」

\(^o^)/「俺の嫁の応援ktkr!」

渡辺の応援を受け、元気を取り戻す。

/ ,' 3「あ、バラバラにしてもいいけど、ちゃんと後で組み立てとくんじゃぞ。運ぶ場所はワシの家の地下で頼んだ」

\(^o^)/「……」

結局、荒巻の言葉で再度心が折れそうになるのであったが。
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